アシテジ南アフリカ観劇日誌2 2017/05/19 「英語、英語、ノンバーバル、英語!!」

アシテジ世界大会に出品されている作品のほとんどは英語です。
今日観た作品で言うと・・・

「AnimalFarm (南アフリカ)」英語 ※2回目の観劇
「Rite of Spring (オランダ&南アフリカ)」英語
「Gretel And Hansel (カナダ)」英語
「A Mano (スペイン)」ノンバーバル(セリフなし)
「Red Earth Revisited (オランダ&南アフリカ)」英語

5本中4本が英語。
上記で英語を母国語とする国はまずカナダ。そして南アフリカとなると思うのですが、南アフリカの場合は公用語が、
英語。
アフリカーンス語。
南ンデベレ語。
コサ語。
ズール語。
スワジ語。
北部ソト語。
南部ソト語。
ツワナ語。
ツォンガ語。
ベンダ語。
と、11あるそうです。必ずしもみんなが英語を話せるわけではないようで、白人もオランダ系の人たちは、アフリカーナーと呼ばれ、英語ではなくアフリカーンス語を話すとの事。(英語も分からない僕には、町を歩いていて、「あれ? 英語じゃないな」と思うくらいですが)
とにかく、今日の作品のアーティスト達の第一言語は必ずしも英語ではないと思うのです。でもアシテジ世界大会の上演作品は、英語英語英語。そしてノンバーバル(セリフなし)。
最後に観た「Red Earth Revisited」は、南アフリカのコサ族の物語。観客のうち黒人の比率が高く、途中英語じゃない言語(たぶんコサ語)を用いて、その時は、英語で通訳を入れる部分を作ったりもしていましたが、60分の上演時間のうち50分は英語のみで上演していました。その英語は、僕が聞いてもちょっとたどたどしいように聞こえたといいますか、この上演のために英語を練習したのかな? と感じました。
「アシテジの世界大会を見据えて、英語で作品を作る。」
ということがあるように感じます。
開会式も90分間ずっと英語です。
理事達が連日行っている会議も英語だそうです。
これから、世界を見据えて創作活動をしていきたいならば、英語は本当に必須のようです。というよりも、英語が出来なければ、「肩身の狭い思い」をします。一番実感できるのは、開会式のカクテルパーティーで、英語の出来ない僕などは、ワイングラス片手に壁の花。時々英語で話しかけてくる人たちに、愛想笑いを返す事しか出来ません。
その瞬間は、「帰ったら英語を勉強しよう!」と思うのですが、言葉の通じない人達と意思を疎通させるために使う「英語」と作品を作るための「英語」は、全く別物である事を考えると、やっぱりノンバーバルかなあ・・・と、思うしかないのでした。
あれ? その前に「なんのために世界の人たちに観てもらいたいのか」考えなきゃいけないぞ。

今日観た芝居
「AnimalFarm」※二回目の観劇
「Rite of Spring(南アフリカ&オランダ)」70分。英語。13歳以上。
「Gretel and Hansel(カナダ)」55分。英語。6歳以上。
「A Mano(スペイン)」45分。ノンバーバル(セリフなし)。7歳以上。
「Red Earth Revisited(南アフリカ&オランダ)」60分。英語&コサ語。10歳以上。


アシテジ南アフリカ観劇日誌3へ

南アフリカ観劇日誌目次に戻る